nabeさんUSB-DACキットの感想
nabeさんUSB-DACキットを作りました!
以前にもnabeさんの作品はFETヘッドフォンアンプキットを作りましたが
今回は新作のUSB-DACです。
まず率直な感想。
音が良い!
・ワクワクする
・太くて大きい音がしっかりと出る
・繊細な音もしっかり
という、私好みの音。
詳細な所はnabeさんのページで確認てくださいな。
ここでは、作り方の色々な細かい点を書いて行きますね。
肝心の音質は下部の方で。
*08.09.07 追記
なぜか以降の記事が全部消えました!
はてなシステムのバグだと思います。
というわけで、バックアップも取ってないので
全部書き直します・・・。
以前とは違う内容になってます。
こういうの、すごい時間かかるんですが。はてなさん・・。
●キットの中身
主要な表面実装部品は既に付いています。
でも、念のため導通くらいは確認しましょう。
完成すると部品密集で修正できなくなるので。
部品点数多いです。
間違えないように&最初から全部揃ってるかを確認するために。
分類して整理しておきましょう。
分類しておけば取り付けミスもグンと減ります。
整理した後、完成まで時間がかかるので。
こんな風にコンデンサをエージングしてました。
別にやらなくても良いですけどね(^^;
●注意
L2とRS2はこのように繋いでください。
L2単体より音質が向上するそうです。
L4,L5 も同じように10Ω付けた方が良いそうです。
L4,L5用は、自分で抵抗購入してくださいね。
電解コンデンサ類は、片方がGNDに繋がっている事多いです。
で、この基板のGNDはベタパターンでして。(右側)
ハンダ付けしてもベタパターンに熱がどんどん逃げて行きます。
よって、
非常にハンダ付けしにくい。
これは設計者の意図的な物で音質向上のためかと思います。
- パターンを十分暖めてハンダ付けしてね
- コンデンサは極力熱しないようにね
この背反する2つを両立しながら頑張ってください。
正直、すげーーーーーーー難しい(笑
電解コンデンサは、エージングすればある程度ダメージ回復するそうです。
一番上の写真見て気づいた方いるかもしれませんが、
私の基板は緑色の紙を四方に付けてます。
これはパターン切断を防ぐため。
このUSB-DACキットは、小型に収めるためぎりぎりまでパターンが来てます。
四方の穴にネジ通すと、ネジの座面がパターンを押しつぶします。
そのまま締め付けると座面の力でパターンがねじ切れるので。
紙を間に挟んで緩衝材にしました。
ケースに組み込むと、ネジ穴は利用しないので。
実使用上は問題ない設計です。
- 抵抗の聞き比べ遊びをするため(^^;
- 現時点で正式部品のREY25抵抗が入手できてない
のため。
キット通りに作るなら、表に付けてください。
●USB-DACの使い方
USB-DACの出力をお手持ちのアンプ等に繋いでください。
イヤホン端子ありますけど、単体だとものすごく大きい音が出てしまいます。
私は、nabeさんFETアンプキットを使っているので
こんな感じです。
- アンプ持って無いよ
- 高音質のは持ってないよ
という方は、
Chu-Moyを作ってみるのはいかがでしょう?(ググってね♥)
安価で簡単な割には非常に高音質です。
私の知り合いは500円のヘッドホンアンプってのも作ってるので。
こんなので遊んでみるのも良いです。
USB-DACを使うならば、500円のヘッドホンアンプの入力部コンデンサは
省いてかまいません。高音質になるはずです。
●音質は?
第一の感想。
こりゃあ音が良い!
他、色々感想は・・
- 低音がしっかり出る。私好み
- 高音もしっかり繊細に
- ボーカルのちょっとした息づかいも感じ取れます
- 総じて迫力のある感触
- ドキドキするくらいの音になる
- 再生ソフトごとの音の違いがよくわかる
- DirectSound経由はほんっと音が悪い w
- ASIOの使用を強くお薦めします
- 後段のOpampによって音が様々になる
- エージングで大きく音質が改善します
- 40時間経過後、劇的に音質が向上してきました
- 100時間程度行う事をお薦めします
- S/N比は良好
- 計測器を持ってないので何とも言えません
- その辺のオーディオ機器よりはずっと良い
- 値段の割には素晴らしすぎる音
いや、もう。
USB-DACにしてから
音楽聴くのが楽しくてしょうがないです♥
静かなボーカル曲に奥深さが感じられるようになりました。
ポップミュージックなんかは
「お!こんなに厚みのある音作りだったのか!」
って驚く曲がチラホラ。
アキバ系電波ソングなんかも迫力あっていいですよ。
今までiPodとかで聴いていただけの人なら、一気に世界変わるかも!?
私はiPodは音が悪いと思います。
聴き比べとかに使用する機体ではない。
あまりオーディオを聞き比べた事は無いので何とも言えないのですが、あまりに立派な音が出るので人によっては
「素直さが感じられない」
と思う方もいるかもしれません。
opampによって音質はコロコロ変わります。
こんな風に簡単に付け替えられる構造なので。
標準のLT1028以外にも色々使えます。
私の好きなNE5532系列(NJM5532)は残念ながら使えません・・。
入力電圧が5532の入力限界値 +-0.6V を超えていました。
●作るのに必要な技術
- ハンダ付けをやった事無い人にはお薦めしません
- 細かい作業が多い
- ベタパターンが多いので加熱の管理テクが要求されます
- opamp周辺のイモハンダは最大の恐怖。下手すると壊れます
- 表面実装ハンダ付けが必要です
- 回路図は読めなくても平気だけど、読めた方が良いです
- 部品配置図はありません。基板上のシルクパターン参考にしてください
- 「コンデンサの極性って何?」という初心者には無理
- 今までなにもキットを組んだ事無い人にはお薦めしません
- 電子回路の知識はある程度必要です
- 無くても平気だけど、トラブルの時は基本自分で対処となります
- 私は Opampが異常発熱するトラブルに見舞われました orz
- イモハンダが原因でした
- 音質追求のため安全装置の無い回路です。下手な事やると壊れます
- 必要レベルは「Opampの基本動作回路を知っている事」レベル
- 工業高校電子科卒業レベルがあれば十分でしょう
- 電子系テストで20点くらい取れてた経験あればOKかと
- こんな事言っておきながら、私は電子技術はほとんど独学だけど・・・(^^;
- 無くても平気だけど、トラブルの時は基本自分で対処となります
- 高い専門性や数学知識は不要です
- テスターは絶対に必須です
- 最後のオフセット電圧調整で必要になります
- オシロも持ってると、トラブル時は良い感じです
- ルーペは必要です
- ハンダ付け状況一個一個確認しましょう
●質問受け付けます
私の時間と余裕のある範囲で質問受け付けます♥
コメント欄にどうぞ。
電子回路技術は素人なのでお答えできない事多いですが
製作上の質問にならお答えできるかと。
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